- 2024-6-22
- 上映
*上映終了致しました
Takushi Tsubokawa All Works
坪川拓史監督全作品上映
『美式天然』『アリア』『ハーメルン』『モルエラニの霧の中』4作品を上映(各作品入れ替え)『モルエラニの霧の中』のみ特別料金
季節の中で、風景の中で、数年をかけてひとつの映画を作り上げる寡黙な映画作家・坪川拓史監督による珠玉の4作品。*7/26~7/29はすべての回で舞台挨拶あり
監督:坪川拓史
脚本:
原作:
◆『美式天然』(2005年/日本/カラー/95分)
監督:坪川拓史/出演:吉田日出子、常田富士男、山田吾一、小松政夫、高木均
1996年から2005年まで、9年の歳月をかけて制作された長編第1作目。北海道山越郡にあった長万部劇場が取り壊される前に、その姿を映像に収めるために撮影が開始された。一本の映画フィルムをめぐる、ふたつの時代の物語が描かれる。イタリアのトリノ国際映画祭では、グランプリと観客賞の2冠に輝いた。
◆『アリア』(2007年/日本/カラー/105分)
監督:坪川拓史/出演:塩野谷正幸、高橋マリ子、片岡正二郎、四谷シモン、ミッキーカーチス、正司歌江、若松孝二、小松政夫
古美術店に居候するピアノ調律師の男は、病に倒れた人形遣いに頼まれ、人形遣いの弟子、人形遣いの娘と共に、かつて人形遣いが手放したピアノを探す旅に出る。撮影は青森から北海道各地を縦断する一大ロケーションを敢行。完成から15年が経った2022年に、遂に公式での劇場公開が行われた長編第2作目。
◆『ハーメルン』(2013年/日本/カラー/132分)
監督・脚本:坪川拓史/出演:西島秀俊、坂本長利、倍賞千恵子、水橋研二、二瓶鮫一、守田比呂也、風見章子
既に廃校となり取り壊しが決まっている小学校に、元校長の男が住んでいる。その学校のかつての卒業生が、ある日遺跡調査のためにやって来る。ふたりには閉校式に埋めたタイムカプセルの記憶があるが、埋めた場所を思い出せない。奥会津の美しい風景の中で描かれた長編第3作目。劇中には1914年に建てられた本宮映画劇場も登場。
◆『モルエラニの霧の中』(2020年/日本/カラー/214分)*途中休憩10分間あり
脚本・監督・音楽:坪川拓史/出演:大杉漣、大塚寧々、水橋研二、菜葉菜、菅田俊、草野康太、久保田紗友、竹野留里、小松政夫、坂本長利、香川京子
室蘭を舞台に描かれた長編第4作目で、坪川監督が町の人々から聞き集めた話を取り入れながら作られた全7話からなるオムニバス映画。ベテランの俳優陣と共に、演技未経験の市民たちが多くの役柄で出演。タイトルのモルエラニとはアイヌ語で「小さな坂道を下りたところ」という意味で、室蘭の語源のひとつだという。
*『モルエラニの霧の中』のみ特別料金(一般1,600円/シニア・障碍者1,200円/大学生以下1,000円)
坪川拓史(つぼかわ たくし):1972年北海道生まれ。1990年上京。ホームレス生活を経て1991年、劇団「オンシアター自由劇場」に研究生として入団。同時期、独学で映画制作も始める。1996年、故郷の長万部町にあった映画館の解体をきっかけに初長編作品『美式天然』の制作を開始し9年がかりで完成。2007年『アリア』、2013年に『ハーメルン』を発表。国内外の映画祭に招かれて幾つかの賞を受賞。2011年室蘭市へ帰郷。2014年より同地にて『モルエラニの霧の中』製作開始。ほぼ全ての監督作で、脚本、編集、劇中音楽の作曲とピアノ演奏を担当する。理想通りの画が撮れるまで撮影を中断して数年待つ事も度々あり、『ハーメルン』に出演した西島秀俊から「狂気の監督」と評される。観た者の心に焼き付く映像美の中、「時の流れに翻弄され消えゆくものたち」の姿を美しい眼差しで静かに描く作風が国内外で高く評価される。他に類を見ない独特の制作スタイルから“孤高の映画作家”と呼ばれている。
【坪川拓史監督舞台挨拶】
7月26日(金)~7月29日(月)の期間中、すべての回上映後に実施
Schedule 上映スケジュール
- 7月26日(金)10:00『美式天然』/13:00『アリア』/15:30『モルエラニの霧の中』
- 7月27日(土)10:00『美式天然』
- 7月28日(日)10:00『モルエラニの霧の中』/15:00『ハーメルン』/18:00『アリア』(追加上映)
- 7月29日(月)10:00『モルエラニの霧の中』
- 7月30日(火)10:00『美式天然』/12:30『アリア』
- 7月31日(水)休映
- 8月1日(木)13:30『モルエラニの霧の中』
- 8月2日(金)10:00『ハーメルン』